poem8
詩提供「想い


光のイルミをからだにまぶし

メタリックな鎧を着たビルも

今日はおめかし

クリスマス

ひと気の失せた都会の街を

マンモスとなりかっ歩する

純白に覆われた世界

冬枯れの木立に積もる雪

しんしんと底冷えが足から伝わる

清められたこの景色の中にただひとり

悴む指先を温めながら

想いを込めてシャッターをきる

静まり返った雪景色に染まり

届け君にと・・・


真っ白に変えましょう
 
貴方のからだ
 
真っ白に覆いましょう
 
貴方のこころ
 
濁った眼差し
 
歪んだ思い
 
清らに積もる真っ白な雪が
 
全てを抱いてつつんでく
 
真っ白になってゆくまで
 
いつまでも、何処までも

じんじんと氷の世界
 
岩肌を被い
 
流を遮り
 
鋭い氷の牙となり
 
見るもの全てに噛み付きながら
 
辺り一面閉じ込めてゆく・・・

風にのる
めいっぱい羽を広げ

風を切る
獲物めがけ羽をたたみ

風に舞う
仲間を呼び羽を交え

雪で覆われた小高い山を
何度も何度も旋回し
雪を撮れと僕を誘う・・・

やさしい風を感じながら

春の娘がお洒落を競う

赤や黄色やピンクにと

色とりどりの秘密の花園

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