poem
詩提供「想い

お釈迦様の華だから

両手のひらをあわせましょう

あなたの心の中にある

お釈迦様の華だから

あなたが幸せであるときは

大きくいっぱい開きます

貴方が悲しむ心なら

硬く結んで閉じてます

お釈迦様の華だから

心にはなを咲かせましょう


芽吹いた木々が

吐き出した緑の世界

朝もやが立ち

薄い木漏れ日がやさしい光を投げかける

両手を広げ受け止めた

若い森が育つ頃


ポンポンとまるい頭をけって

ひらひらのお花にダイビング

鬼さん役のハチさんがやってきた

さあさ、みんな隠れてかくれて


「やっと逢えた一年ぶりね・・」

にっこり白い歯を見せて

笑いかけるささゆり

「ほんとだね、綺麗に撮るからね・・・」

少しはにかんで

俯き加減に頷く

みたけの森の白い妖精




首をかしげ色っぽく
 
その怪しげな指先に
 
僕の心は手繰られて
 
魅了されていく・・・

ほの暗い静寂
 
明けゆく時を息を潜めて待つ頃
 
一筋の薄明かりが
 
暗い霧を押しやって
 
自然の営みに息吹を吹き込む
 
人知れず繰り返されえる日々の摂理


朝霧の中で
 
しでこぶしの花が妖しく光る
 
道に迷った旅人を
 
招き入れるかのように・・・

目覚めた若葉の子等たちが
 
五月の光に導かれ
 
そろそろ出番じゃないのかと
 
慌てて衣を羽織りだす

ねえねえ、外の世界を見て!

もうすっかり、春になってるよ

うんうん

ほんとう・・・春がきてるんだ

二人のお喋りはつきません

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